2018年9月25日に「しょうがっこうがだいすき」を発売してから、約2年半。
3月19日、ういの2冊目の本が発売になりました。
2冊目の本は、小学生が小学生に知ってほしい「トランスジェンダー」についての本。
男女の心と体がスイッチ「トランスジェンダー」
小学生の私たちが知っているだけで、せかいをかえることができる。
今回も自費出版です。
サイト → https://peraichi.com/landing_pages/view/ui2
ショップ → https://store.shopping.yahoo.co.jp/akimotoshoji/book-ui2.html
この冊子の内容として、トランスジェンダーの説明はとても簡素です。
また、ういが小学校3年生から4年生にかけてインタビューをした内容をまとめています。
そのため、その中には、率直で、かつ配慮のないものも含まれていると思います。
冊子発行にあたり、ういと何度も読み返しました。時には他の方にアドバイスもいただいた上で議論をし、修正を重ねました。
それでも小学生の表現に配慮が欠ける部分があるかもしれません。どうか、ご容赦ください。
この本は、トランスジェンダーの方の話を扱う。それはとても繊細な内容だし、これまでとっても繊細な表現を必要とされてきました。ちょっとした微妙な表現で傷つく人もいるかもしれない。だから、発売すべきなのか正直、私は悩みました。
この冊子を作るきっかけになったのは、小学校3年生の夏、たまたまEテレ『思考実験バラエティー!もしもの世界「もしも性別スイッチがあったら」』を見かけたこと。
でも、用事があってその番組を最後まで見れなかったんです。
そこで、ういが「本当にそう言うことってあるのかな?」と一言。
「あるよ、トランスジェンダーって言うんだよ。あってみる?」
「うん」
そんな会話から、自由研究として、当事者の方にインタビューすることになりました。
でもね、よくよく考えると、小学生3年生がLGBTやトランスジェンダーについて概念を理解することはちょっと難しい。特に性的指向について理解するには、本人に恋愛感情がまだはっきりないうちはとても難しい。
そこでトランスジェンダーに絞ることにしました。
小学生が簡単に理解できるものを調べてみたものの、書籍を含めて簡単に説明がされているものを、当時はあまり見つけられませんでした。
一方、学校を含めて、そのようなことを学ぶ機会は、もちろん見受けられません。
社会に当たり前にある事実なのに、それを子どもたちが知る機会や術が少ない。
そう感じたんです。
一緒に調べながら、ういとたくさん話をしました。
すると、ういが言いました。
あー、あのお友達の気持ちがわかった。
なんだそういうことか!
ああ、(理解できて)すっきりした!
彼女のお友だちに、男の子たちに混じってサッカーをするのが好きな女の子がいるようです。
彼女はスカートを履くのがそんなに好きじゃないそうです。
私はお会いしたこともないし、その子が本当はどういう子なのか、全くよく知りません。
ういが、多分これまでちょっと理解できていなかった彼女への疑問が晴れたそうです。
なんでスカートが嫌なの?
なんで男の子と混じってるの?
なんでもっと女の子と恋話とかしないの?
そんな感じの疑問かな。
これは私の推測です。きっとそう思ったり、時にそのお友だちにそう言ったりしたと思うんです。
でも、ういはもう彼女にそう思ったり言わなくても良くなりました。
だって、そう彼女が感じることは別にへんでもなくて、それが彼女にとっての普通のことだから。
そう、
ただ知っているか、知っていないかで、こんなに対応が変わる。
ぐっと周りの世界は変わるわけです。
それを目の当たりにした時、もっと簡単にそういうことを知るきっかけがあり、そういうことをもうちょっと知ってみて、考えてみる子どもが増えたら、親が増えたら、もっと世界は変わるかもしれない。
この小学生の拙い表現が、もし何らか不備があって悲しい思いをさせてしまう人もいるかもしれない。けれども、この冊子をきっかけにトランスジェンダーってなんだろうかと調べてもらえるようなそういうきっかけになれば、もしかしたら救われる人が少しでもいるのかもしれないと思いました。
だから、彼女が書いたこの冊子をちゃんと自費出版しよう、そう思ったんです。
この冊子を私の65才の母にあげた時、母はとっても喜びました。
そして、切々と、長々と話をしてくれました。
「この前、トランスジェンダーの人のことをニュースでみたわ。
苦しい思いをしているのね。もっとみんなが知ることが大事だね。」
彼女は共感力が高くて、とても柔軟。やはり素晴らしいなって尊敬しています。
彼女は、孫のこの自由研究を知っていたし、この冊子を作っていることも知っていた。
だから、これまで以上に興味を持ち、そして、そのことをより知ろうと思ったんじゃないかと思うんです。
一人の人の行動が、この冊子をきっかけに少しだけ変わったんです。
一方で、小学校3年生の自由研究でこのテーマを扱った時にある60代後半の方から言われました。
「子どもにそんなテーマを扱わせて、大丈夫なの?」
「そんなテーマ、子どもに早いわ」
「もっと他のことにしなさいよ。」
本来、私たちの周りにあること。
「そんなテーマ」でも、「子どもにとって早いテーマ」でも、ないんです。
触れてはいけないことではないし、知っていちゃいけないことでもない。
でも、往々にして、大人たちはたくさんの蓄積で作られてきた固定概念があります。
これまで大人たちは、誰からも教えられていないし、知る機会もないし、知らない。
知らなくてもいいと言われ、見ちゃいけないと言われてきた時代もあったと思う。
だから、考えられないんです。
社会の多くの人がそうかも知れない。
それをガラッと変えることは、正直難しいのかもしれないと、私は思います。
でも子どもには固定概念が少ない。
例えば、男女と分けられることにも、違和感もなければ、正当性も感じていないんです。
男女と分ける必要もないし、いろんな感じ方や考え方の人がいると知れば、ただそれが彼らの当たり前になり、そうかとなる。
あえて、これまでの固定概念を変えるという作業がないんじゃないかとも思います。
早くから社会の当たり前にあることを知っておくただそれだけで、社会は勝手に変わるのかも知れない。
でもね、
この冊子も、ういも、世界を変えるんだ!って、そんな立派なことではないです。
改めて、この本はトランスジェンダーの内容が深くわかる本ではありません。
LGBTのことが深く書いてある冊子でもありません。
ただ、ただ、
子どもたちが同じ目線の子どもの発言を受けて、
「へえ、そうなんだ。」
「ああ、もう少し知ってみたい」
「私のふつうと、友だちのふつうは同じじゃないかもしれない」
そう思える、そう思ってほしい、そういう冊子です。
ただただ、このことに興味を持ったり、
ただただ、そういう事実があることを知る。
そういうきっかけになれば、それはとても素晴らしい小さな一歩だと思う。
何度も彼女の文章や対談を読み返していました。
これは、トランスジェンダーの話じゃなくて、きっといろんなことに通じる話。
私はそう思う。
彼女に二人の対談の感想を聞いたり、トランスジェンダーの話になると、いつも「普通ってさ」って、「普通」の概念について力説をしてくれます。
そぅ。そうなんです。
彼女の中では、この話は人々が感じている「普通」の捉え方の話だと思っているんです。
世の中でいう「普通」って何って話。
いま社会にある「普通」や「当たり前」は、本当に当たり前なのかって話。
あなたの「ふつう」は隣の人の「ふつう」なのかって話。
彼女はオードリー・タンさんへの質問を考える中で、ポツリと言いました。
「ふつう」という言葉は、知らず知らずに仲間外れを作っちゃうね。
この冊子の表現に不備があったらご容赦ください。
でもそれを恐れることなく、子どもたちが自分たちで社会にある当たり前をちゃんと知る機会が得られることを祈って、今回、自費出版をさせていただきます。
ご協力いただいた当事者を初め皆様には、とてもとても感謝をしています。
そして、3月19日には台湾のデジタル担当大臣のオードリー・タンさんとも対談をさせていただきました。
その話はまた。
ぜひご興味を持ってもらえれば、サイトをご覧ください。
サイト → https://peraichi.com/landing_pages/view/ui2
ショップ → https://store.shopping.yahoo.co.jp/akimotoshoji/book-ui2.html
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■□ 長女うい「しょうがっこうがだいすき」出版 □■
小学生になる子たちへ向けた16個のアドバイス
> https://peraichi.com/landing_pages/view/uibon
絵本にもなりました!
3月19日、ういの2冊目の本が発売になりました。
2冊目の本は、小学生が小学生に知ってほしい「トランスジェンダー」についての本。
男女の心と体がスイッチ「トランスジェンダー」
小学生の私たちが知っているだけで、せかいをかえることができる。
今回も自費出版です。
サイト → https://peraichi.com/landing_pages/view/ui2
ショップ → https://store.shopping.yahoo.co.jp/akimotoshoji/book-ui2.html
まずはじめに。
この冊子の内容として、トランスジェンダーの説明はとても簡素です。
また、ういが小学校3年生から4年生にかけてインタビューをした内容をまとめています。
そのため、その中には、率直で、かつ配慮のないものも含まれていると思います。
冊子発行にあたり、ういと何度も読み返しました。時には他の方にアドバイスもいただいた上で議論をし、修正を重ねました。
それでも小学生の表現に配慮が欠ける部分があるかもしれません。どうか、ご容赦ください。
それでもなお、冊子発行に踏み切りました。
この本は、トランスジェンダーの方の話を扱う。それはとても繊細な内容だし、これまでとっても繊細な表現を必要とされてきました。ちょっとした微妙な表現で傷つく人もいるかもしれない。だから、発売すべきなのか正直、私は悩みました。
この冊子を作るきっかけになったのは、小学校3年生の夏、たまたまEテレ『思考実験バラエティー!もしもの世界「もしも性別スイッチがあったら」』を見かけたこと。
でも、用事があってその番組を最後まで見れなかったんです。
そこで、ういが「本当にそう言うことってあるのかな?」と一言。
「あるよ、トランスジェンダーって言うんだよ。あってみる?」
「うん」
そんな会話から、自由研究として、当事者の方にインタビューすることになりました。
でもね、よくよく考えると、小学生3年生がLGBTやトランスジェンダーについて概念を理解することはちょっと難しい。特に性的指向について理解するには、本人に恋愛感情がまだはっきりないうちはとても難しい。
そこでトランスジェンダーに絞ることにしました。
小学生が簡単に理解できるものを調べてみたものの、書籍を含めて簡単に説明がされているものを、当時はあまり見つけられませんでした。
一方、学校を含めて、そのようなことを学ぶ機会は、もちろん見受けられません。
社会に当たり前にある事実なのに、それを子どもたちが知る機会や術が少ない。
そう感じたんです。
一緒に調べながら、ういとたくさん話をしました。
すると、ういが言いました。
あー、あのお友達の気持ちがわかった。
なんだそういうことか!
ああ、(理解できて)すっきりした!
彼女のお友だちに、男の子たちに混じってサッカーをするのが好きな女の子がいるようです。
彼女はスカートを履くのがそんなに好きじゃないそうです。
私はお会いしたこともないし、その子が本当はどういう子なのか、全くよく知りません。
ういが、多分これまでちょっと理解できていなかった彼女への疑問が晴れたそうです。
なんでスカートが嫌なの?
なんで男の子と混じってるの?
なんでもっと女の子と恋話とかしないの?
そんな感じの疑問かな。
これは私の推測です。きっとそう思ったり、時にそのお友だちにそう言ったりしたと思うんです。
でも、ういはもう彼女にそう思ったり言わなくても良くなりました。
だって、そう彼女が感じることは別にへんでもなくて、それが彼女にとっての普通のことだから。
そう、
ただ知っているか、知っていないかで、こんなに対応が変わる。
ぐっと周りの世界は変わるわけです。
それを目の当たりにした時、もっと簡単にそういうことを知るきっかけがあり、そういうことをもうちょっと知ってみて、考えてみる子どもが増えたら、親が増えたら、もっと世界は変わるかもしれない。
この小学生の拙い表現が、もし何らか不備があって悲しい思いをさせてしまう人もいるかもしれない。けれども、この冊子をきっかけにトランスジェンダーってなんだろうかと調べてもらえるようなそういうきっかけになれば、もしかしたら救われる人が少しでもいるのかもしれないと思いました。
だから、彼女が書いたこの冊子をちゃんと自費出版しよう、そう思ったんです。
一人の大人が少しだけ変わった
この冊子を私の65才の母にあげた時、母はとっても喜びました。
そして、切々と、長々と話をしてくれました。
「この前、トランスジェンダーの人のことをニュースでみたわ。
苦しい思いをしているのね。もっとみんなが知ることが大事だね。」
彼女は共感力が高くて、とても柔軟。やはり素晴らしいなって尊敬しています。
彼女は、孫のこの自由研究を知っていたし、この冊子を作っていることも知っていた。
だから、これまで以上に興味を持ち、そして、そのことをより知ろうと思ったんじゃないかと思うんです。
一人の人の行動が、この冊子をきっかけに少しだけ変わったんです。
一方で、小学校3年生の自由研究でこのテーマを扱った時にある60代後半の方から言われました。
「子どもにそんなテーマを扱わせて、大丈夫なの?」
「そんなテーマ、子どもに早いわ」
「もっと他のことにしなさいよ。」
本来、私たちの周りにあること。
「そんなテーマ」でも、「子どもにとって早いテーマ」でも、ないんです。
触れてはいけないことではないし、知っていちゃいけないことでもない。
でも、往々にして、大人たちはたくさんの蓄積で作られてきた固定概念があります。
これまで大人たちは、誰からも教えられていないし、知る機会もないし、知らない。
知らなくてもいいと言われ、見ちゃいけないと言われてきた時代もあったと思う。
だから、考えられないんです。
社会の多くの人がそうかも知れない。
それをガラッと変えることは、正直難しいのかもしれないと、私は思います。
でも子どもには固定概念が少ない。
例えば、男女と分けられることにも、違和感もなければ、正当性も感じていないんです。
男女と分ける必要もないし、いろんな感じ方や考え方の人がいると知れば、ただそれが彼らの当たり前になり、そうかとなる。
あえて、これまでの固定概念を変えるという作業がないんじゃないかとも思います。
早くから社会の当たり前にあることを知っておくただそれだけで、社会は勝手に変わるのかも知れない。
そこにある事実と「ふつう」を考える
でもね、
この冊子も、ういも、世界を変えるんだ!って、そんな立派なことではないです。
改めて、この本はトランスジェンダーの内容が深くわかる本ではありません。
LGBTのことが深く書いてある冊子でもありません。
ただ、ただ、
子どもたちが同じ目線の子どもの発言を受けて、
「へえ、そうなんだ。」
「ああ、もう少し知ってみたい」
「私のふつうと、友だちのふつうは同じじゃないかもしれない」
そう思える、そう思ってほしい、そういう冊子です。
ただただ、このことに興味を持ったり、
ただただ、そういう事実があることを知る。
そういうきっかけになれば、それはとても素晴らしい小さな一歩だと思う。
何度も彼女の文章や対談を読み返していました。
これは、トランスジェンダーの話じゃなくて、きっといろんなことに通じる話。
私はそう思う。
彼女に二人の対談の感想を聞いたり、トランスジェンダーの話になると、いつも「普通ってさ」って、「普通」の概念について力説をしてくれます。
そぅ。そうなんです。
彼女の中では、この話は人々が感じている「普通」の捉え方の話だと思っているんです。
世の中でいう「普通」って何って話。
いま社会にある「普通」や「当たり前」は、本当に当たり前なのかって話。
あなたの「ふつう」は隣の人の「ふつう」なのかって話。
彼女はオードリー・タンさんへの質問を考える中で、ポツリと言いました。
「ふつう」という言葉は、知らず知らずに仲間外れを作っちゃうね。
この冊子の表現に不備があったらご容赦ください。
でもそれを恐れることなく、子どもたちが自分たちで社会にある当たり前をちゃんと知る機会が得られることを祈って、今回、自費出版をさせていただきます。
ご協力いただいた当事者を初め皆様には、とてもとても感謝をしています。
そして、3月19日には台湾のデジタル担当大臣のオードリー・タンさんとも対談をさせていただきました。
その話はまた。
ぜひご興味を持ってもらえれば、サイトをご覧ください。
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