先日は長女の入学に向けて小学校の説明会だったのです。

ズバリ、
「小学校一年生の壁」を実感する現場です。


これまで漠然と釈然としなかったわけですが、
説明会を受けて、はっきりと感じたことがあります。

それは、
小学校の壁は、社会の問題であって、学校の課題ではない。



小学校1年生は、11時に帰宅する


交通当番とか、PTA活動とか、とかとか・・・
まあそれは色々と問題あります。

働く人にとっての一番の問題は、
子どもが早く帰宅すること。
小学校一年生は、とにかく授業時間が短いのですよ。


ちなみに、
4月の予定は、シラーっと紙に、給食開始日が書いてありました。

んっ???
と思った私は、勇気を持って説明を求めました。

すると、
「給食が始まるまでの帰宅は、11時か11時半ですね。
 帰宅時間は、前もって、毎月お伝えします。
 学童は、学校が終わる時間と連携しています。給食ないときはお弁当で。
 ちなみに、学童は、学校は場所を貸しているだけで市の管轄ですから、
 詳しくは、市に聞いてください。」

以上、おしまい。。。

え〜〜〜〜〜っ!!


給食が始まっても、4月は長い時では、14時ごろに帰宅。
そう、給食が始まる前は、11時に帰宅ですよ!!

いや、もはや、休みでしょ!!って短さです。


ちなみに、彼女を自宅で迎えようと思うと、
私は、電車に乗って岡崎に行き、着いた途端、
そのまま「じゃあ」とOKa-Bizをでても、11時に家にたどり着けませんねー。。。
働く人にとっては、仕事やめてください的な仕組みなんじゃないかとも思ったりします。


しかしね、よく考えてみると、
この措置は、とても真摯な対応で、
至極、当たり前だと思うんですよね。


保育園や幼稚園から考えると、生活がガラリと変わります。
子どもが新しい生活に慣れる期間として、長時間拘束しないという気遣いです。

早く帰宅することが、
とっても大事な時期だと思います。


人生で何を大切にし、何を豊かだと思うのか?


この大事な時期。
では、私たち親はどう迎えたいのか?

今日、何があったのか?
何に困ったのか?
どうしたらいいのか?
宿題はどうやってやるのか?
この、ガラリと変わった生活を、
リズムの激変を、しっかりと受け止めてやりたいと、
家で、迎えてやりたいと、私は思いました。

これから学校生活は、小中高(大学)と、12〜16年間あるわけですよ。

ちゃんと、話を聞いて、
リズムを整理して、作ってあげたいなーと。


一方、
早く終わるときは、学童に行ってください、それもOKです。
子どもは、日が経てば生活に慣れます。
夜、家に帰ってから話を聞けば、それでちゃんと消化できる。
別に学校終わってすぐでなくてもいい。
そういうものかもしれません。
なるようになる。
どちらを選択したいのかは、価値観の問題ですよね。
正解は個人の中にあります。
私は、彼女の激変の時期を一緒に過ごしてやりたいと思うし、
それを豊かだと思うだけです。
人それぞれ考えがあっていい。


じゃあ、子どもとの時間を優先させたいなら、
仕事は無くなってもいいんだな?!
と言われると、断固として違います。
仕事だって、もちろんとても大事です。
子どもと寄り添うことで、仕事をなくしても幸だはと言えません。
私も、毎日、毎日、1年間ずっと、おかえりーと、家で彼女を迎えることはできないし、
それを選択したいと思いません。
わがままかもしれませんけどね。


小学校一年生は、社会の課題だ!


つまり、これは、学校の課題ではないんですよね。

そう言う環境の激変時期を受け入れるかどうかと言う、社会の課題です。

会社の価値観がどこを向いているかという話です。
会社の利益はもちろんですが、
会社で働く社員の幸せをどこまで重視するのか?
社員が大事にしたい価値観にどこまで寄り添うのか?
という話です。


産休や育休と同様に、この親子生活の激変の時期に、
企業側が「小学1年生の壁用」制度みたいなのを作る。
例えば、時短勤務。
例えば、在宅勤務。
しかも、たった1ヶ月間だけでいいんです。
そんな風に、なんらかの措置を取る方が真っ当なんじゃないかと。
いや、有休使えば?では、4月の間、過ごせないんですよ。
子どもが初等教育を十分に受けられるような配慮に対し、親が応えられるような社会の環境づくりが大事なんじゃないかと。

そう言う企業の整備は、
小さな企業で、柔軟に行っているところはあると思います。
でも、そこを捉えた制度整備ってあまり聞きません。


何れにしても、自分で仕事量を調整できる自由業だからできるからこそ、
「一人働き方革命」しつつ、大きな声で叫んで行きたいなと思ったのです。

これから「一年生の壁」を迎える多くの親のために。

いや、
声が、小さすぎるかな。。。


行政はそろそろ「タライマワシ」やめませんか?


あと、
世の中は、基本、共働きを前提としていない。
そして、THE 縦割り!!
新入学の説明会であれば、終了後、対象者向けに、学童の説明をすべきではないかと。
担当者が1名これば、終わる話。

学校か、市かなんて、関係ないわけですよ。
新しく子どもたちに始まることとしては一緒です。

そして
行政コストを考えてみても、その方がずっと下がります。
一人一人問い合わせをされて、対応するよりも、
一括で、対応した方が、ぐっとコストが下がる。

まあ、子どものことだけじゃないですが。
世に言う、これが「THE 縦割り」「THEラタイマワシ」。
あっちのことは、あっちに聞いて。

業務で分ける時代はおしまいですな。
用途に合わせた、シーンに合わせたサービスの提供が大事。

改めて、横の連携って大事です。
それはね、ちょっとした配慮の問題。

ちなみに、
これからの行政のあり方として、縦割りはおしまいだとずっと思っています。
税収が減っていく中で、行政はお金のかかることをするのではなく、
知恵を出すことや、体を動かすこと、連携をとることで、サービスを提供し、満足を引き出す時代に変わっていくことが求められていると常々思っています。
コストを下げて、満足度を上げる。
そして、そうシフトできた自治体だけが生き残れる。
いつまでも、お金を出していればいいとか、って考えは、どんな分野でもナンセンスです。



ということで、
我が家は、小学校一年生の壁はありそうですが、
比較的楽観的なので、
まぁ、なんとかなりそうだということで ^^v