先日、ある自治体の商店街に関する委員会に、若輩ながら出席しました。
街づくりの専門家でもなく、利害関係者でもない。
見ての通り、こんな委員会の委員にしては若輩者で、かつ女性で珍しい感じです。


商店街はそもそも必要なのか?


冒頭、これまでの自分の背景、またビジネス支援の観点から少し発言をさせていただきました。
その後、皆さんの発言を聞いていました。

・5年前に策定したプランの延長線上でいいのか?
・商店街はピンからキリまである。
 例えば2店舗しか空いていないところにあわせた支援をするのか?
 全部支援するのか?どこを支援するんだ?
・やる気のあるところ、ないところがある。やる気のある商店街だけ支援をするんだ。
・国も商店街を中心に、コンパクトシティを目指せって言っている。
・でも近くに住居とかがなく、住んでいない。
 商店街に行くまでに足が必要である。
・鮮魚店などがなくなり、商店街は生活必需品がそろわないところも多い
・商店街は商店/商売の集積。
・公共の立場からすると、個々の商売は支援できない。
 商売を支援するのに、商店街にあるかどうかでは不平等になる。
・空き店舗をなくさなくては。
・住居と店舗が一体化しており、また住民が高齢化する中で、店舗として貸し出したくない人も多い。
・商店街は地域の担い手であってほしい。
・大型店は地域づくりに協力的ではない。協力してほしい。
・補助金は、輸血、カンフル剤になる。延命措置として必要。
・・・つづく・・・

なんだか議論を聞いていたら、思ったんです。
確かに商店街は、今後の街づくりを考えると必要かもしれないと、私も思う。
行政の立場からすれば、もともと機能が集積していたところから、もう一度そこから街を作り上げることの方が簡単かもしれない。
だから、やっぱり商店街支援が必要と言う結論に結局至る。
それは、それでいいと思うんです。


でも、しかしながら、思っちゃったんですよね。
「そもそも商店街って必要なんですか?」
「商店街支援って必要なんですか?」
「商店街支援って誰のための支援なんですか?」
 ・・・ それを整理したら、何をすべきか見えるんじゃないですか?

すると、一喝されました!
「必要だろう!!

 地域のために必要なんだ。
 地域の役に立つ商店街にならなければならないんだ!! 」


「地域」って誰?


ん〜、「地域」って「誰」なんでしょう?

近くに住んでいなくて、歩いては行けない商店街もある。
行っても買いた物がそろわない商店街もある。
行かなくても生活できてしまう毎日がある。
住民は貸したくないのに、そこで商売をしてほしいのは誰なのか?
商売がしたいだけのに、地域の担い手の役割を求められる。
商売は、商店街じゃなくても出来る。とすると、そこに出店したい人はどれくらいいるのか?


そして、
「地域の担い手」って何なんだ?

防犯か?防災か?イベントか?
何をしてほしいのか?
それを商店主を中心に背負わせるのか?

消滅自治体が叫ばれる中で、事業費を行政がお金を出し、商店主にボランティアで動いてもらうなどの仕組みは、無理な時代になって来ているのではないか。


やっぱり、本当の「地域」って誰なのか?
そしてこれからは、地域を保つために、民間企業などとどう連携をするのか?が大切だと思うんです。
民間ができることは民間がやればいい。


先日のIIHOEの川北さんのお話からも、5年、10年で、地域の様子は一変する。
だからこそこれまでの踏襲ではなく、仮説を持って、商店街の支援策を作らなくてはならないのではないかと思うのですよ。


ちなみに、補助金は絶対に必要だという議論は、私はナンセンスだと思っています。
行政はお金の支援から、規制緩和や人材などのソフト支援にシフトしていくことが大切だと思うんですよね。


税金を投入するなら、納得できる議論を!


商店街の問題。
ん〜、難しいですね。
私、素人過ぎるのかもしれませんが、でも会議の議論は矛盾が多い。
素直に聞いて、自然じゃない。
これまで、もしかすると利害関係者を中心に議論を進めて来たのであれば、本当の市民・地域は置き去りな気がしてならなかったのです。
市民、置き去りじゃダメだし、納得できない使い方もダメなんじゃないかって思うんです。
いや、これも大切な税金ですから。
だから、有意義に、そしてちゃんと成果が出る形で、使ってほしいですよね。

本当に商店街の復活を望むなら、私はやっぱり「商売の支援」だと思います。
でも、なぜ、個別の商店の支援をするのか?個人の利益は、公共と関係ない。
だとすると、それは商店街支援ではなく、産業支援。


ちなみに、私は商店街がなくなってもいいとは思っていません。
学生時代からこれまで、商店街を始め、地域の方々にお世話になり、アツい思いをたくさん聞いてきました。
そして、地域ってとっても可能性があると感じ、今の仕事に行きつきました。
だから商店街や地域への想いは、人一倍です。

だからこそ、これまでの流れからそうすることがが当たり前、支援することが当たり前って言うことは、これからの社会では、これまでとは違う財政面、生活環境の中で、通らないと思う。
そして、それでは商店街も生き残れない。
それでは、市民は納得できない。
本当に、その地域にいる人にとって、その地域で商売している人にとって、何が必要なのか?そのための商店街の役割は?
そのために、行政は何が出来るのだろうか。


と、
ブツブツ考えてみています。

では。


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