先日、新たなお米の売り方としてテレビで紹介をされていた「米風土」さんのお取り組み。
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この売り方、なんで今までなかったんだ!!
って、くらい、分かりやすいんです。


美味しい物は、高い値段で。


要するに、お米のコンテストで美味しいという評価に見合った値段で売りましょう。
と言う、とってもシンプルなもの。

なんと、
ダイヤモンド褒賞のお米は、300g1,000円なんて値段の物もある!

その番組の中で、仕掛人の方が、
「他の業種ならやっているのに、農業では行われていない」販売方法だ、というコメントがありました。

非常に単純化して、語弊を恐れずに言うと・・・・
これまでのお米は、産地、品種、規格で値段が決まる。
それは、もちろん地域一丸となって、品質の向上に努め、ブランド化した上での評価。
そう、そして、
農家さん一人一人は、より美味しい物を作ろうと努力をされている。研究もされている。
ホント、その努力には敬意を感じるのです。
でも、農家さんのその努力から生まれる個別の味も、農協を通してでは、価格としての評価はされないのです。
それは、多数の農家さんを相手に、多くの出荷量を安定的に流通させるために、仕方のない事。

そこで、これまではこだわりの農家さんは、農協を通さず、独自で販路を開拓し、販売をしてきたのです。
つまり、販売力のある農家さんだけが、価格で味の評価を受けることができた。

個別の味の評価に対して値段を付け、販売するということ。
高くてもいい、美味しい物を食べたい、世の中にはそんな人もいる。
当たり前で、ありそうでなかった画期的な販売方法だと思います。


不自然を「当たり前」に。


師匠であるf-Bizの小出さんの個別相談に同席させていただいたり、その後の振り返りの中の議論で良く出てくるキーワード。
「当たり前」の状態を探す。

本来、こうあるべきなのに、そうなっていないことって良くある。
本来、こんなサービスがあったらいいのに、ないことって良くある。
他の業種なら当たり前に行われているのに、この業種では全く取り入れられていないことって良くある。

そんな「当たり前」を、ちゃんと「当たり前」にする。
つまり、他での成功事例をちゃんと「当たり前」に取り入れる。

それは単なる思いつきではなく、「実際の成功事例」をしっかりと取り入れると言う事。
私たちビジネスコーディネーターが、ご相談をお受けする時に心がける大切なポイントです。


高くても売れるんだ!


以前も書きましたが、
よく、地方の企業さんの相談に応じていると、
「高いと売れない」、「安くしないと」、なんて声をよく聞きます。
でも、そんな事はやっぱりないんです。
実際にこのお米はとっても売れているのです。

例え高くても、その値段に見合った美味しい物ならば、必ず食べたい人がいるし、欲しいと思う人はちゃんといる。
世の中、安いだけを求める価値観だけではないのです。

本当に良い物であれば、その価値をしっかりと消費者に示し、その価値に見合った価格で、販売展開をする。
それは、とっても大切な事だと私は思います。