個人事業主・自営業者、経営者の産休・育休中、介護中の保証はゼロ。

もちろん、
雇用保険に入れないからなんですけどね。

でも、
経営者や個人事業主・自営業者が
育児休暇、介護休暇を取りやすい環境を整えてあげることが、
実は、国が進めたい、
働き方革命が進む。
また、女性の起業家が増えることにも繋がる気がする。


生後3〜4ヵ月で赤の他人様に預ける人って誰?


まだ言ってるのって言われそうだけど、
自民党の萩生田光一幹事長代行のあの発言からふと思いました。

・・・
しかしみなさんよく考えて頂きたい。0歳の赤ちゃんは生後3〜4カ月で赤の他人様に預けられることが本当に幸せなのでしょうか。

 子育てのほんのひととき、親子が一緒にすごすことが本当の幸せだと私は思います。仕事の心配をせず、財政的な心配もなく、1年休んでも、おかしな待遇をうけることなく、職場に笑顔で戻れるような環境をつくっていくこと。もっと言えば慌てず0歳から保育園にいかなくても、1歳や2歳からでも保育園に入れるスキーム(枠組み)をつくっていくことが大事なんじゃないでしょうか。



しかしみなさんよく考えて頂きたい。0歳の赤ちゃんを生後3〜4カ月で赤の他人様に預ける人って誰?

そうなんですよ、
会社勤めで、生後3、4ヶ月で保育園に預ける人って、
実は多くないんじゃないかな。

1. 企業は制度が整っている
確かに、止むを得ずみたいな人もいると思う。
とはいえ、
育児・介護休業法により、企業は育休制度整っていますからね。
1年休むとプレッシャーがかかる企業がどのくらいあるのかはわかりませんが。

2.会社員が 0 歳児で預ける理由
私がこれまで聞いてきた0歳で預ける理由って、
1歳時(4月時点で1歳)は保育園に入りづらいから、0歳時(4月時点で0歳)の間に預けたい。
できるだけ1歳に近い月齢で。って。

だから、
3、4ヶ月で預けるわけじゃないんですよね。
萩生田さんは東京の議員さんだから、東京はそういう人が多いのかな。
特に、地方についていえば、そういうことはないような気がします。
まだまだ地方は、出産後、正社員で働こうという人すら少ない現状がある。
早く預けないとって焦ってない気がする。


ちなみに、
私は、
長女は3ヶ月半から、
次女は5ヶ月半から、
三女は5ヶ月から預けています。
 ↑ はい、該当者。
彼女たちが保育園で一番早い、もしくは結構早いケースです。


そうなんですよ!!
0歳の赤ちゃんを生後3〜4ヶ月で赤の他人様に預ける人って、
実はその多くが自営業・個人事業主、会社経営者とかだと思うんです!


経営者は育休を取らないんじゃない取れないんだ


なんでかっていうと、
働かないと収入なくて死んじゃうから、
または、復帰しても仕事がなくなって、
やっぱり死んじゃうからです。


もうね、
ここはね、
しょうがないよ。
議員さんが枠組み作ったところで、
1年なんて休めない。


1. 育休中の収入が 0
自営業も、会社経営者も、経営者の妻(役員じゃなくて同じ会社に勤める場合)も、
雇用保険に入れないんですよ。

だからね、
会社員がもらう育休手当ってもらえないんですよ。

確かに、経営者って、
休んでても役員手当(いわゆる給与)もらえるじゃん!とか思うかもしれませんが、
それって、これまでの利益を切り崩しているか、誰かが働いた利益をもらっているか。
小さい企業でいえば、自分が実働しないと、会社の収益が上がらないので、
手当なんて到底払えないわけです。

2. 休む期間が長いと仕事が他に回ってしまう
自分は休んでいても社会は動いているから、
休んでいる間、他の人に仕事がいく。
その仕事は復帰したからと、おいそれと返ってはこない。
もちろん人についている仕事もあるし、
それは個人の力量の問題。
でも、だからこそ、復帰時期を急ぎますよね。


働き方改革がぐっと進むために、経営者に育休を!


それでも、
ベンチャーの男性経営者が育休とります!
みたいなのが最近話題になったりします。素敵!!

・社内で男性も育休をとりやすくなる
・育児への理解が深まる
・社内のワークライフバランスが大事になる


これは、もしかしたら、
地方中小企業の経営者からしたら驚きかもしれない。

え?経営者って育休取れるの?
その間、仕事とか給与とかどうするの?って。


たとえ1ヵ月という短期間だったとしても、
地方の中小では取れない経営者も実は多いと思うんです。
日々、彼らの話を聞いていると、
見えてくる中小企業の実情。
経営者自ら、現場に入っていることも多い。
経営者が会社唯一の営業マンなことも多い。
経営者が実は一番の技術者なことも多い。
現場の頭数に数えられていることも多い。
つまり、
いないと、会社の売上が確実に減る。
育休手当や役員手当を会社自前で出すことは難しい。


仕事を思っても、家計を思っても、
例えたかが1ヵ月くらいのこと!かもしれないけど、
この1ヵ月育休を取る勇気たるや!!


創業を断念する若い女性たち


創業をめざし、準備していた女性たちで、
結婚が決まったからと、創業の夢を諦めてしまった人、
たくさん見てきたな。

実は、自営業は、
仕事量はコントロールしやすい、
ワークライフバランスとりやすい。
だけど、
産後ゆっくり休めず、
働かないと食べていけないのも自営業。


女優・上戸彩さんも産後3ヵ月で仕事復帰


ちょっと前に女優の上戸彩さんが、産後3ヶ月で仕事復帰したと批判されたことがあります。
でも、よくよく考えてみてくださいよ。
彼女たちは、個人事業主。
仕事を休んでいる間の保証はない。
しかも、
休んでいる間に、自分に回ってくるはずだった仕事は他の人に回って、
1年も休んでいたら、仕事は無くなるかもしれない。


仕事って干されますよ


私は、結婚・妊娠前から、自分は自営業。
産休・育休中は、家計負担をゼロにしてもらい、
パートナーに支えてもらいました。
自分の自由なお金は、貯金を切り崩す。
それでも、女性の場合、生活は何とかなる。

でも、仕事は干される。
長女出産後、仕事の半分がなくなりました。
ある自治体の女性活動センターですら、
結婚した瞬間に、妊娠出産の可能性がある、穴があくからと、
仕事をいただけなかったこともある。

いや、
彼らの事情もよくよくわかります。

そういう意味では、岡崎市は、とても理解が深く、本当に頭が下がります。
OKa-Bizを始めるにあたって、私を抜擢してくれた際、
私は第3子を産みたいことを理由に、失礼にも断りました。
すると、それも織り込み済みで、抜擢したいと言われました。
その期間、1年間でも休んでくれて構わないと。
ありがたくてありがたくて、深く感謝して、引き受けたのです。
結果、チームの理解と協力を受けて、第3子を産むことができ、
産後5ヵ月で完全復帰をしました。

私の場合は、奇跡的にも、
多くの方に、復帰したら手伝って!と言ってもらい、助けてもらって、
ここまで仕事を続けてくることができたわけです。


働き方改革が進むために、まずは社長から


国は、
働き方革命を最優先事項にしている。
女性の起業家を増やしたいという意志もある。

だったら、
男女問わず、
個人事業主、経営者の、育休中の給与保証について、
経営者の雇用保険的な、
産休育休の保証ができる制度を整備することって、
大事じゃないかなと思いました。

それだけでは、
仕事が止まることへの大きな不安は確かになくならないけど、
でも、
そのもう一方の不安材料がなくなることが、
経営者でも育休をとったほうがいいんだっていう国からのメッセージが、
個人事業主や経営者が育休を取ろうとする、
または、時短勤務にしてみようかっていう、
大きな後押しになることは間違い無いと思うんです。

OKa-Bizも、センター長の秋元が子育てに参画をしているから、
子育て中のスタッフの働き方にも寛大。
育児参画をしている社長は、
女性社員や男性社員の育休にも、時短にも、
子育て中の社員の働き方にも柔軟で、寛大になる。
 →これは実は人材難の今、長期的に見ると会社にとってはめっちゃメリットな気がする!!


トップが動くと、
現場が変わる。

それがひいては、
自民党の萩生田光一幹事長代行の望む、
仕事の心配をせず、財政的な心配もなく、1年休んでも、おかしな待遇をうけることなく、職場に笑顔で戻れるような環境をつくっていくこと。

に確実に繋がる。
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