先日、ニュースを見ていたら、市議が赤ちゃん連れで議場に入ったところ、「混乱」し、開会が遅れたと。。。
https://mainichi.jp/articles/20171123/k00/00m/040/107000c

赤ちゃんが入ったくらいで、「混乱」って・・・
市民の未来を考える場のはずなのに、そこに、時代錯誤すら感じます。
市議である彼女に落ち度は無かったのかと言うと、
出産前から事務局に相談していたようですが、議長は聞いていなかったとのことです。
だから、
根回しの方法には、もう幾分の方法があったかもしれません。

駒崎さんもYahoo!ニュースで、この事件の検証をされていました。
「赤ちゃんを市議会に連れ込むことは、悪いことなのか?」
https://news.yahoo.co.jp/byline/komazakihiroki/20171124-00078501/
流石!とっても納得感を持って、読みました。


課題1.「育休取れよ!」


ざっとネット検索してみると、
中には、「育児休暇とれよ」みたいな声もあります。

でも、議員の「産休」ですら、とったらとったで、「公人の義務を果たさないのはおかしい」と批判されるのは、最近でも記憶に新しい話。
なお、産休=出産後8週間の間、事業主は女性を働かせることができないと法律で定められているのですが。
 > https://mainichi.jp/articles/20170724/k00/00m/040/022000c
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まあ、私的には、産休云々の前に、
「じゃあ居眠りしている人は、義務を果たしてますか?」って問いたいわけです。
議場にただいればイイって話じゃない。
神聖な議場で居眠り!!
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課題2.「託児所・保育園に預けろ!」の2つの問題


託児所とか、保育園預けろよって声もある。
彼女の息子さんが保育園に入れているか知りません。

1.個人事業主の保育園受け入れ順位、最下位問題
でもね、個人事業主、つまり議員さんも、保育園、入りづらいんですよ!!
個人事業主って、保育園の入園審査では、一番軽視されるんです、一番後回しです。
入れたとしても、長時間・延長保育を認められない場合もあります。
我が岐阜市は、長時間・延長保育が認められません。16:15に迎えに来てくれと。
ちなみに、その事実に卒倒し、嘆願書を出し、私は今は長時間保育・延長保育が認められています。

そう、国は、女性に起業して欲しいとか言う割に、
いざ起業すると、冷たい!!
個人事業主は、休業補償もない、そもそも一人でやっている人が多いし、自分が資本みたいな人も多い。
顧客と繋がり続けるために、産まれてすぐ働かねばならないのに、現実は保育園には受け入れてもらいづらいっていうのが現実です。


2. 生物であるがゆえの「葛藤」問題
そして、子どもを産むと、まあ母性が生まれるわけです。
生物は赤ちゃんを守り、育て、子孫を残すようプログラミングされている。
オキシトシン= 「愛情ホルモン」が多く分泌され、子どもへの愛情が強くなる。
 > オキシトシンは、男女や親子などの人間関係において、愛による絆を心地よいと感じさせてくれる。

だから、科学的に見ても、実感値でも、
産まれたばかりの子と離れて働くのは、本当に葛藤ですよ。
そう、「葛藤」。
泣く泣く子どもを預け、後ろ髪を引かれながら仕事にいく。
時には泣きながら、母は仕事をするわけです。
ほんとうに。
でも、仕事も、自分が使命を感じてやってきたわけだから、
もしくは、生きていくために、
女性はそこを歯を食いしばって頑張る人も多いわけです。

しかし、踏ん張れずに、育休とったのに辞めちゃう人は多い。
それだけが理由という単純な話ではありませんが、
就業継続は、厚生労働省によると、たった26.8%。
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子連れOKが広げる、子育てしながら働く選択肢


3歳にならない子どもを預けたくないとか、保活(保育園入園のための活動)に失敗したとか、様々な理由で、
私の友人には、何人は保育園に預けず、
職場に子どもを連れて、もしくは自宅で育児をしながら働いている女性もいます。
第一子出産後、2ヶ月目から打ち合わせに子どもと一緒に出かけていた私は、そういう働き方もあるなーって思ったわけです。

でも、わたしは、器用ではない性格のため、
集中して仕事をし、集中して子育てをしたいと思い、3ヶ月半から保育園に預けました。
そう、大事にしたいことは人それぞれ違う。
私は、仕事をしている間、子どもにビデオ見せたり、「ちょっと待って」と言うことが、自分の中で違和感だった。それよりも保育のプロに育ててもらう方がいいと選択をしただけのこと。

しかし、その一方で、連れて歩ける所はとことん連れて歩きました。
愛知県知事や岐阜県知事の出席する会議にだって。
もちろん、自分が運営側の会議はちょっと難しい。
でも参加側なら、2〜3時間程度、座って、議論に参加する。
赤ちゃんはスリングに入れているとぐっすり寝ていてくれる。(北極しろくま堂に深く感謝!!)
赤ちゃんと離れずに仕事できるなら、そうしたい。
そう、
私だって、そもそも前提は「離れなくていいなら、離れたくない」のですよ。


子育てと仕事は、うまくバランスをとっていいと思うんです。
そのバランスは、個人の価値観で決めていい。
議員だって人です。
人として、一個人の価値観が尊重されてイイ。
議員だからとかでその価値観は無視されていいわけないと思うんです。

今の時代は、「人生を豊かに生きる」ことが大事。
それが大事にされないから、窮屈を抱え、鬱になる人が増えるのです。
仕事のために何かを犠牲にするとか、子育てのために何かを犠牲にするとか、
もうそれ、全然人生が豊かじゃない。
人それぞれの価値観で、人それぞれの生き方が尊重される世の中であって欲しい。


子連れ首相官邸から振り返る「パフォーマンス」の必要性


駒崎さんの記事の中には、前例を挙げて正当な理由がのべられています。
いや、さすがです。
 > https://news.yahoo.co.jp/byline/komazakihiroki/20171124-00078501/
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そう、2015年内閣府「女性のチャレンジ支援賞」の授賞式でも全く同じことが起きました。
http://takashima.blog.jp/archives/54722356.html

私も事務方に拒否され、強行突破しました。
その結果、首相官邸に赤ちゃんが入る、また首相が出席する式典に赤ちゃんが同行する前例を作ることができました。

この私の場合、三女を預けることが不可能だったか?
授乳中とは言え、実家に預け、授乳したりでバタバタと出発し、搾乳とかしてやりすごし、終わってから深夜に帰宅すれば、できなくない。
だけど、
ゆったりと娘と上京すれば無理なく参加できる。出産して以来、泊まりの出張に出たことない私としては、娘を連れての判断が妥当。
しかも、女性が輝いて欲しいって表彰の場に、授乳が必要な我が子をどこかに預けて参加してくれって意味不明。
だから、私は強行突破。
たとえ、式場に入れてもらえなくても大いにケッコー!!と思っていました。

これをパフォーマンスだといわれれば、そうかもしれません。
まあ、パフォーマンスしても、伝わる波紋の大きさ、与えられる社会へのメッセージの大きさなんてとても小さくて、今回と全然重たさが違いますが。


保活の失敗とか、自分の価値観と丁寧に向き合うとか、入園の制限とか・・・とかとか、
子どもを預けられず、それがゆえ社会から排除され、困っている人が居ることは事実。
子どもを預けられたら預けられたで、小さな子を預けたことへの罪悪感と外からの冷たい視線、職場での肩身の狭さに、更に傷つく人がたくさんいるのも事実。

だから、
誰かが闘わねばならないんですよ。
弱い立場の人は戦えない。戦いを挑んでも、自分だけが排除されておしまい。
だから、強い立場の人が闘う。
パフォーマンスといわれても、波紋を広げられる人が先頭きって、身体を張って、闘うわけです。
そして世の中に問うわけです。
だから、パフォーマンスといわれてもいいんですよ。
だから、
彼女は、強行突破と言われても、突破しようとしたわけです。

「もっと働き方の幅を広げてくれ!」って、
「もっと仕事も子育ても両立したいと思う、母親の気持ちを知ってくれ!」って。


ほら、
今回、市議という立場ある彼女が立ち上がった事で、その場では彼女は救われなかった。
でも、こうして、議論が生まれた。
あらゆる人が、自分が思ってることをいい、人の意見を聞く機会ができた。
今のままでいいのか?考える機会ができた。
これには、大きな大きな意味があると思う。
これから社会はさらに大きくかわると思う。


世の中の未来を作る議会が一番出遅れていて、未来は作れないだろ!


クオーター制なんて言われたりもしますが、女性議員が増えるべきだという議論はある。
労働力不足が顕著化し、少子化問題の解消が急務とされる中で、女性が生きやすい、暮らしやすい、働きやすい社会の実現は必至。
その社会実現に向けて、女性の意見を汲み取るためには、当事者が必要なのですよ。

でも、やっぱり、女性を議員にしようと思うと、出産の問題はついて回りますよ。

出産するな!
出産しても、すぐに復帰しろ!
母性は忘れろ!身を粉にして働け!母にはなれないぞ!


これが世の中の声。
そんなところで誰が働きたいのか?
それを受け入れた人の声は、当事者になり得ますか?

今、
彼女らは、国民、市民の代表となった結果、
人間として尊重されなくなる。

時に「市民目線」とか、「市民と同じ価値観」とかを求めるわりに、そこだけ違う?
って、どれだけ都合良すぎ?


優秀な人に、優秀に取り組んでもらうことが自分たちの未来をよりよくするなら、市民国民は自分たちに都合よい判断ばかり押し付けていることがどんなに理不尽で、誤っているかを、見直した方が良い。
結果、市民国民の首を絞めてることでしかない。


熊本市だけかどうかわかりませんが、
この女性が働くことに理解のない議会は、インフラ整備されてないって印象です。
市民国民のことを考える場のはずなのに、一番遅れてる。違和感感じますよ。
「妻に任せておりますので」という、古き良き日本の中高年男性の皆様が、使い勝手いいようにできているので、それに合わせれる人だけが参画できる。
まさに、そこにあるのは、
「一億総活躍」を掲げ、必至に働き方革命を起こしている、変わりたい日本の実情です。


保育園無償化よりも大事な事


あらためて、
感情的に議論するのではなく、
国民全員が、よくよく事実を理解したほうがいい。
議員のみなさん、子育てしたことない人は、子育てしてみてください。
現場にちゃんと足を運び、課題の本質を理解してください。
保育園だけ無償化されたって、何も変わらないですよ。
議会が変わらないのに、社会は変わらない。
誰もが生きやすい社会になるには、まずは社会の仕組みを考えるべきところが、遅れていては、全体は遅れっぱなしです。
それこそ、例外はない。



今回の事件を経て、とてもたくさんの意見が飛び交う中で、緒方市議ご自身はきっととっても心労が絶えないでしょう。
でも、
これは議員だから、こういう物議を醸すことができている。
一会社員が、赤ちゃん連れで、会社の会議に同行したくらいじゃ、大きな物議をかもすことはできないでしょう。(・・・いや、そもそも、すでに民間企業の方が、理解が進んでいるところは多い。)
とても有意義な事件だったと思います。

頑張れ!
緒方市議!!
心から応援してます!!!


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