事業の相談を受ける仕事をしていて、
喋るより、
とにかく聴き続ける。
主役は、事業者さん。
事業者さんの強みを生かすことが仕事。
だから、
その事業者さんの魅力や状況をちゃんと引き出せることが重要。
正確に引き出せたかどうかで、方針はガラッと変わる。
その後を左右する。

だから、
この仕事についてから、よりひしひし感じる、質問力の大事さ。
もっともっとズバッと、イイ質問できるようになりたい!
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質問力が高くなる3つの要素


そう、
もともとあんまり喋るタイプじゃないんですよ、私。
会話は、苦手な方かも。
でも、
人間関係作ったりする上で、会話は大事。
だから、
聴く力をつけるというのは、性に合っているのかもしれません。

最近思っている質問力が上がる3つの要素。
・解決の仮説と会話のゴール
・相手に興味を持つ
・相手の喋りたいモチベーションをあげる



1.解決の仮説と会話のゴール


質問力が高い人といえば、師匠の小出さん。

先日のOKa-Biz、f-Bizの小出氏にお越しをいただいて、個別相談会をしていました。
相談は、45分間。短い時は20分ほど。
その中で、今後の展開がぐっと見えてくる。
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小出氏は、冒頭から質問を含めていくらかの言葉を発します。
そこで、
ガラッと雰囲気が変わる。
流れが変わる。


私も同様な場面で、同様な質問を投げかけるようになりたい。
私たちは常に小出氏を再現したいと思っている。
私も必死。
あとで振り返るわけです。
「なんで、あの言葉を発したのか?」


小出氏の頭の中を分解してもらうと、
これまでの経験値から、すでにいくらかの解決の仮説がある中で、
今日の、会話のゴールをある程度思い描いて、質問をぶつけたり、
言葉をかけたりしているわけです。


だから、
その質問は端的で、そして的をついている。
そして、
事業者の強みなどを的確に引き出していく。



2.興味を持つ


セミナーなどでの質疑応答もそう。
ゲストや講師から面白い答えを引き出すのも、
良い質問かどうかが重要。
つまり、質問者の力量が問われているなとよく思います。

昨年、行政からの依頼でのトークセッションのコーディネーターを勤めたときのこと。
女子学生の皆さんに、「ものづくり企業」を就職の選択肢に加えてもらうという取り組み。
30分っていう短い時間。3人の女性パネリスト。

だから、めっちゃ端的に、魅力を引き出す。
これもまた必死。

しかし、蓋を開けてみると、このパネルが面白い!!!
愛知の中での面白いものづくり企業さんを招いているから、
面白いわけです。

時間が短くて仕方ない。
もう本当に職業柄、こんな面白い企業の秘密ってどこか知りたい。
もっと仕事のことを突っ込んで聞きたかったり、
もっと、現場の話を聞きたくなったりしちゃうわけです。
この企業の強みはどんなものなのか、どうしてそうするのか。
知りたい!知りたい!!

しかし、
それを聞けると、私は満足ですが、この場の意図と違う。
だから、これえて、あえて、突っ込み過ぎず、
就職する上で、学生さんが気になっていることが鮮明になるような質問を投げかける。

そう、
相手のことを知りたい!!知りたい!!
と興味を持つと、自ずと質問はたくさん湧き上がってくる!

そして、
ゴールの設定によって投げかける質問は絞られるなーって実感。


3.相手の喋りたいモチベーションをあげる


しかし、質問しても、私みたいにあまりおしゃべりが得意じゃない口の硬い人もいます。
相談にお越しいただいて、
質問しても、
「はい。(以上)」
「●●です。(以上)」みたいに、なかなか話してくれない人もいる。
しかし、
口数が少ない人でも、いつの時点からか、ぐっとお話をしてくれます。
その時間をぐっと縮めたいなと、常に思うのです。

そういう意味では、
子どもとの会話は、鍛えられるなと最近よく思います。

まず、彼女たちは、興味あることじゃないと喋らない。
気分が乗らないと喋らない。
そもそも、こちらの聞きたいこととは別に、
喋りたいことしか、喋らない。

なので、モチベーションを上げるため、
彼女たちのスイッチが入る興味あるところを思い当て、ボールをたくさん投げて喋ってもらいつつ、
そして、聞きたいことを聞き出す。


そぅ、
子どもとの会話で、
会話のゴールにたどり着くためには、
いかに、相手のモチベーションをあげ、
話したいと思える環境を作るかが大事だということに気づくのです。

じゃないと、
聞きたいことは聞けず、
喋りたいことしか、喋らない。



いつでも使える質問力


質問力って、
この仕事だからじゃなく、
相手のある会話であれば、いつでも、どこでも、どんなときも使える。
常に、一緒だなって。


何れにしても、
質問って、
相手に興味を持つと、湧くように出てくるし、
相手が気持ちよく話し出すと情報がたくさん引き出せるし、
そのなかで、
この会話のどこがゴールかを最初に持って臨むと、
自ずと質問が絞られるなと。
どれが欠けてもダメ。

その一つ一つの精度をあげ、
質問力を磨きたいなと思う今日この頃。