祖母の認知症は、年末以降、ぐっとひどくなっていて、介護している伯母の心身の負担は計り知れないです。。。
そこで、先日、認知症専門のデイサービス・あおぞらさんを訪ねました!
 > http://aozora-day.com/


利用者2名に1名以上のスタッフがつく専門デイサービス


認知症専門というのは、「認知症」という診断が下りている人しか利用できないそうです。
あおぞらさんは、12年前から認知症のデイケアにとりくんでいる専門家。
2名の利用者に対して1名のスタッフが必ずつく体制。MAX12人の利用者さんに対し、8人のスタッフが付くという、手暑すぎるデイサービスです。

午前中、ちょうど「あおぞら若返り体操」をしていました。
その後、クールダウン。
そして、またワークなどが始まり、午後からお風呂。

なぜそうするのか?
お話を聞きましたが、まさに、専門的な知識がギュッと詰まったカリキュラムなんですね〜。
認知症のことをよく勉強され、理解をしているからこその脳の刺激の仕方が練ってあり、1日の流れが組まれている。
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(メモ)あおぞらの特徴


・認知症専門=認知症のことをよく理解をしている
 ー利用者が認知症に限られるため、孤立化したりしない
 ー基本的にはスタッフとのやりとりが中心となる
  ・通常だと、利用者同士のコミュニケーションが盛ん。
   良い反面、認知症は、喧嘩や孤立化などのトラブルになりやすい。
 ースタッフが認知症の行動を理解をしているため、予測ができ、
  認知症患者のストレスが少ない
 ースタッフが多いため、柔軟な対応が取れる
・誰もが主役になる場作り
 ー1日のうちに、必ず主役の時間がある。
  ・認知症は認めて欲しいという欲求が強い人が多い?
 ー苦手なレクリエーションなども、うまくカバーしてくれることで
  自尊心を傷つけない
・家族のフォローを第1に考える
 ー介護している家族が一番辛いという考えがベース。
 ーできるだけ負担は減らしたいと考える


介護って孤独で、果てしない戦い


介護って孤独だなと思うんです。
子育ても孤独。
でも、
子育ては希望もあるし、楽しみもたくさんある。
介護って、老いを見るって上でのことだから、なおさら辛いんだろうなって。

これまでできたこと、
そして、これまで自分たちが尊敬をしてきたり、従ってきた人が、何もできなくなるという現実と戦う。

そして、暴力や暴言。

病気だからってわかっていても、日々、日々、瞬間瞬間の積み重なり。
介護って、孤独と葛藤の中にあると思うんです。

自分の時間を奪われ、
老職を費やし、
心遣いも踏み倒され、
力は強いし、言葉は出る。
できたことができなくなるという老いを直視する毎日。
いつまで続くかわからない、毎日。

かなり悲惨だと思います。
子育てなんて比にならないくらい、ずっと。ずっと。ずっと。


介護者に本当に寄り添える専門家


そんな中であおぞらの兵藤さんが伯母にかけた一言一言は、暖かかったです。
「いや、
 ご家族さんは介護6割でいいんですよ。
 本にはいろいろ書いてある。
 否定しちゃダメだとか、相手を受け入れろとか・・・
 でも、日々介護をしている人がそれを取り入れることは難しい。
 これまでのご本人と向き合ってきて、今がある。
 そして、介護をしなければならない現実。
 そんな中で、そんなことしろって言っても難しい。
 それは、専門家がやればいい。」


こんなことできたのに、できなくなる。
一番近くにいるからこそ、力が入るし、誰よりも悔しい。
介護者は、そんな思いから少し辛く当たってしまって罪悪感を感じたり。

そして、
一生懸命にやればやるほど、本人からの風当たりが強い。
ひどい人だとか、きついという言葉を浴びせられたり、
暴力や、暴言に発展することも少なくないそうだ。
それが、またつらい。
・・・
認知症介護に必要なのは、本当は介護者さんのフォローかもしれない。

認知症の特徴をちゃんと捉えている人だからこそ、
介護している側に対してもできるフォローがある。
そして、そういう状況や日々の苦労を、ちゃんと認めてくれたこと、知ってくれたことが、
介護している側も救いになるんでしょうね。


兵藤さん、ご自身も認知症のおばあちゃんの介護をされているそうです。
だからこそ、余計に認知症を介護している人の気持ちがよくわかるから、なんとかしてあげたいという思いも強いんだと思います。

「利用しなくても、辛いことがあったり、困ったことがあったらいつでも電話ください。」
って。

ちなみに、
数年前から、若年性認知症の居場所作りのためのカフェも行っています。
若いうちから介護をされるって、なかなか他には言えない苦労がおありなんですよ。
だから、居場所が必要。息抜きの場所が必要なんだって。

この仕事に、使命を感じているんだなーって強く感じました。
安易な表現ですが、本当に立派だと思います。


専門性を極めたからこそ、生まれる価値


訪ねる前、伯母は、
(祖母はまあけっこう進んでいる認知症なんですけどね・・・)
認知症の方ばかりの中に入って、周りは会話も通じないだろうし、かわいそうではないかと思っていたようです。

しかし、逆に帰りには、
あー、おばあちゃん、こんなことできないわ。
ついていけるかしら。。。
って、心配へ変わるのであります。^^;



高齢者の6人に1人は認知症である可能性が高い。
そういう中で、デイサービスの中でも、認知症に特化をする。
ぐっとターゲットを絞った展開をする。

「●●専門」「●●専用」とターゲットを狭めると、集客が難しくなるのではないか、そんなこともよく聞きます。
しかし、ターゲットを絞り、専門的な知識を備えたことで、他ではできないサービスが展開できる。
より人が必要とするサービスに変わっていく。


あおぞらさんの取り組みを、医療現場の先生方も視察にお越しになるようです。

あおぞらさんの認知症への使命感とそこへの専門性の高さを実感しつつ、
とっても素晴らしい取り組みだなーと、改めて感動するのでした。
ありがとうございました!!

( ↓ 代表の兵藤さん)
2016-02-17-11-31-25