昨日のOKa-Bizチャレンジセミナーは、電気自動車ベンチャー・ゼロスポーツの創業者であり、現Grobal Mobility ServiceCEOの中島徳至さん!!

2014-05-30-19-10-08


チャレンジに優しいとは何なのか?


冒頭、中島氏はアメリカ政府のテスラーを救ったときの話を出しました。
「チャレンジに優しいとは何なのか?」
これは私に取って、今回のセミナーをお聞きする上でのお題だったように思います。


熱い信念が支える


中島さんの強みは何なのか?
・創業からずっとマーケットインの発想から部品開発を行っていたこと。
 プロダクトアウトのメーカーが多い中で、良くニーズを理解できている。
・その一方で、地域や行政、様々な所に自ら関わり、アンテナを張り巡らす中で、
 先の時代をしっかりと感じ取り、双方を見ながら方針を作って行くこと。
・そして、強い信念を持って取り組んでいると言うこと。
 電気自動車=ガソリンを使わない車を日本中に認知、一般化させるんだという
 強い想い、信念。

この強い信念
「日本のために、日本の電気自動車のために、日本の若者のために、やってきたんだ。」
そんな熱い思いがあったからこそ、
ゼロスポーツが破産をした時も、債権者から逃げない。
全ての方に頭を下げて周り、そのとき、やれる全ての事を全力でやる。
と決めて真摯に向き合われたそうです。
だからこそ、本当に支えてくれる人は、中島氏を信頼してくれているし、そして今でも新たなチャレンジを応援してくれる。

この短期間のうちに、また新たなチャレンジを始め、そしてこの強い思いを持ち続けてやる事が出来るんだろうと感じたのです。


経営者として大切にしたい姿勢


子どもから見て、地域から見て、カッコいいと思ってもらう。
それは、小さくたって、給料がどんなもんかなんて関係ない。
汗かいている姿が、一生懸命な姿が、カッコいい。
それが経営者として大事。


新たなステージが視点を変え、チャレンジを進める


自動車業界から飛び出して、外から自動車業界を眺めてみる。
すると、角度が変わり、そして世界が見え、そして今求められている事がわかる。

情報や通信が主役で、自動車は脇役になる。

時代がコモディティ化して行く中で、差別化ができなくなる。
自動車から社会を見るのではなく、社会から自動車を見る。

早い段階で視点が変わったことは、チャレンジを進める上でとっても良かった。


そんなことを、静かに、しかし力強くおっしゃった姿は大変迫力がありました。
当時は私も陰ながら拝見し、大変なご苦労だっただろうと感じましたし、
今でも大変なご苦労がおありだと思いますが、
不謹慎ながら申し上げれば、
しかし、早い段階で、立場を変え、視点を変え、そしてチャレンジをして行く。
これは中島さんのチャレンジ達成に必要不可欠なことだったと、
いつかあの時を振り返る中で、そう感じる機会だったかもしれない。
私は、中島さんの視点の転換がとっても力強く、そして非常に大切なことを頂いた機会だったんだと感じたのです。


さて、
日本がチャレンジに優しい社会に変わって行くために。
起業家が育つ社会・日本になっていくために。
成功だけを歓迎するのではなく、全ての事を含め、チャレンジ自体を尊び、
そして、飽くなきチャレンジを許容し応援できる社会になって行ける事はとっても重要な要素だと感じました。

日本政府が、起業を増やそうと舵を切る中で、
改めて、どうベンチャーを育て、そしてどう起業家をサポートして行くのか?
これは、広さ、深さ、メニュー、風土、制度・・・どう戦略を持ってやっていくのか。
その姿勢が問われているように感じました。


最後に・・・


まだ講演は引き受けない。
そう決めていらっしゃる中でも、今回このタイミングで、このようにお話をきけた事は、本当に貴重な機会であり、とっても深い学びと気付きの機会を頂きました。

「日本が大好きで、地域が大好き。」
そんな中島さんが、今回の新会社の本社を東京に置いた。
そんな言葉がとってもジーンときたセミナーでした。