先日、新法人設立に当たり、とある地方金融機関で口座開設をしようと、口座開設に必要な書類を聞くため、問い合わせをしました。

すると、年の多い方に電話口が代わり、説明を受けました。
端的に言われた事をまとめると、「個人事業主時代に取引がない人は、口座開設は不可能」とのこと。
代表取締役は、別の会社経営者で既にこの金融機関と取引が有ることを伝えても無理だと。
だから、これまで取引をしてきた金融機関に行きなさいと畳み込まれ、必要書類すら教えていただけませんでした。

この金融機関を選んだのは、HPにも創業支援に力を入れていますと表記があり、しかも国の「創業支援事業計画」の認定を受けた創業支援事業者である地方金融機関だったからです。
それにもかかわらず、そもそも内容を見も聞きもせずに、電話で門前払い。
もちろん、口座開設は詐欺などのいろんな対策から、大変審査が厳しいということも十分承知していますが、しかしながらその全く創業者を寄せ付けない対応に、創業支援とはいかなる姿勢なのか、どのくらい本気なのか、なぜ創業支援事業者に手を挙げ、認定を受け、血税という補助金をもらっているのか、甚だやるせなかったのです。

少し冷静になってから、改めてこの状況はおかしいだろうとSNSでつぶやいてみました。
すると、昔から変わらないとか、他でもよく聞くなど、コメントやメッセージをいただきました。

そこで、改めてどのくらい皆さんが新法人の口座開設に苦労をされているのか、調べてみたんです。
少し調べただけでも、ガンガン出てきます。
皆さん、基本的には受け付けてもらえないという理解。

これまで私自身、任意団体、個人事業主など、たくさんの口座を開設してきました。開設出来なかったことはありません。それは最終的に個人に帰属しているからなのかもしれませんが。。。
また仕事上、創業相談を受け、必要に応じて金融機関さんを紹介することもありますが、そこから口座開設が出来なかったという話を聞いたことはありません。
こんなことなら岡崎に事務所をおけばよかったと思うほど。OKa-Biz支援が受けられます。

国は創業促進に大きく舵を切りたいようですが、しかし社会はなかなか門戸を開いてくれない。
だからこそ、改めて私たちの取り組み、そしてOKa-Bizの取り組みは重要だし、その一環で地方金融機関と連携をすることで、金融機関の理解を進め、その門戸を開いていく役割をになって行くんだと感じました。
さぁ、がんばろ!!

今回、新法人設立のプロセスを経て、大変良い経験となりました。