先日、お仕事でご一緒したフリーランスの女性。
ちょうど上の娘と同い年の子がいて意気投合です。


保育園だって、家賃だって、交通だって岐阜の方がイイ!


彼女は名古屋に住んでいます。
そして、ご多分に漏れず待機児童。
保育園に預けられず、子ども園に預けているそうです。

ご本人も、旦那さまも、
仕事柄、特段、場所にしばられる必要はありません。
そして、
ご夫婦ともに岐阜の本巣周辺の出身。

こんな話を聞くと、私は安易に思うんです。

いやいや、だったら、岐阜に住めばいいのに!
実は、名古屋の隅っこに住むなら、
名古屋の中心部に出るには、岐阜からのが断然早い!
名古屋に比べて、
空気はいいし、家賃も安いし、
そして保育園だって、入れないどころか、比較的選べる!!
そして、そして、実家にだって近くなる!!!


それでも、名古屋に住む理由


いや、岐阜じゃダメなんです。
4月から幼稚園に通わせるんです。

えっ????????!

「幼稚園」と言えば、
10時頃出かけて行き、14時過ぎには帰ってきて、
お弁当もいるし、長期の休みもある!
普通ならパートすら出来ない。
そんなイメージが私にはありました。
だから、行かせたくても行かせられない。

でも、こう力説されました。

もちろん幼稚園なら、保育ではなく、教育をしてくれる。
そして、終了後、日替わりのオプションで習い事を幼稚園でさせてくれ、
9時頃から18時頃まで預かってくれる。
そして、こんなサービスは都会だからある。
地方にはなかなかない、受けられない。
だから、3年間は苦労しても、
でも、その後は、選んで教育を受けさせる事が出来る、都会の方が絶対イイ。


なるほどねー。
幼稚園の選択肢は、たしかにうらやましいのです。
保育園はあくまでも「保育」。「教育」はしないと言うのが方針です。
でも仕事をする以上、ある程度の時間を預かってくれないと、幼稚園は選択できない。
だから、私は幼稚園を諦めました。

そして、
終了後、延長時間での習い事。
保育園では、「公共性」が強い場なのでと、行政からの指導が入り、
習い事などに場所を貸す事が出来ないそうです。
ちなみに、岐阜市は民間化を進めているそうで、公立園はほとんどありません。
習い事をさせる時には、やはり仕事を切り上げるしか手段がないのです。

そんな中で、彼女の選択はとっても納得感があるし、
そして、かなりうらやましい限りなのです。


大都市近郊の地方が生き残るための、たった一つのポイント


人口減少社会にあって、
これから地方が生き残って行くためには、競争力を持つためには、
やはり、子育て環境・教育環境を整えることだと私は思うのです。

アベノミクス「3本の矢」でも注目されているように、
女性の社会参画が、これから日本が再浮上をするために
必要な要素であるとするならば、
彼女たちが、選択したいと思える「子ども中心の生活」ができる環境を
整える事が必要だと、私は思うのです。

特に、岐阜などの名古屋など大都市から近い地方においては、
交通の便からすれば、何ら不満はない。
むしろ、子育てをするには、自然や住まいのことを考えると、
もちろん地方の方がいいと思っている人も多い。
でも、現状ではそれを選択しない。
決め手は、たった一つ、「したい子育てが出来るかどうか?」
「子育てのしやすさ」、「選択肢の多さ」、「教育の質」。

今の地方の現状は、都市に全く勝てないんです。
だから、ほとんどの人は積極的に選択しない。

これは行政が整えると言う事ではありません。
むしろ、行政はしない方がいい。
民間が参入しやすく、民間が活発に競争しながら事業を行った方がいい。
そのために、
行政は、お金をかけるのではなく、自らがやるのではなく、規制緩和などに努め、
官民一体となって、選択される地方都市になるべきだと、若輩な私は思うんですよね。


子育て



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