今年度、岐阜県の生涯学習審議会の委員を仰せつかっています。
本日、審議委員になって1回目の会合がありました。
審議会


生涯学習とビジネス支援


岐阜県は、「地域づくり型学習」を進めていくと決め、
市民が学習した後、一人一人が主体的な地域の担い手になることを
目的とし、取り組んでいるそうです。
学習はあくまでも個人の知識を増やしたいと言う欲求を満たすもの。
しかし、そこで出会う社会の課題から、市民一人一人が、
地域づくりの主体者となって動き出す事を求める。

ビジネス支援の私がなぜ?と正直戸惑っていましたが、
県が行う事業としては学習後の主体者となって動き出す事が重要で、
どうリンクをさせて行くのかを踏まえ、
そこには、受け皿となる団体、活動、
ひいてはそこがコミュニティビジネスへと進化をすることも想定される。
そこで、
たぶんビジネス支援の私にお声がかかったのではなかろうかと。。。

しかし、議論に参加をしながら、
そもそも「生涯学習」という範囲で、全てがカバーされるのか?というと、
かなり難しいのではないかと。
明らかに枠をはみ出しているので、別の枠組みでの話し合いだと、個人的には思います。
ただ、他のセクションで行っているかと言われると、よくわかりませんが、
全体を見る限り、そんなに振興もされていないだろうと思います。

地域の担い手は誰をサポートするのか?


IIHOE 川北さんのお話の中に、良く出てくる
限界集落での自治会がコミュニティビジネスを始めているというお話。
40万人都市の岐阜市、直近の将来としてはさておいても、
岐阜県内には、既に自治会が地域の担い手として、
動き出さねばならない地域もあるのではないかと感じるところです。

ある委員の発言にありました。
「地域の担い手は、行政のサポートではない。
 そもそも行政は地域のサポートをしてきた。
 近い将来、行政が縮小を余儀なくされる上で、
 それに変わる地域の担い手は、地域のサポートなんだ。」

縦割りを超えるのではなく、そもそも一緒にやる


だとすると、
仮に、生涯学習で地域の担い手が育まれたとします。
では、その受け皿となる団体やリーダーはどうするのか?
どう育成をして行くのか?
ある委員の指摘にもありましたが、私もここが一番の重要なポイントだと思うのです。

でもこれは、やっぱり誰がどう考えても「生涯学習」という枠組みだけでは、
到底壮大で、到底カバーされる事もないように思います。
審議会では他と連携を進めた方が良いという論点が上がりました。
しかし、
地域の担い手をつくり、一人一人が主体的に動く事を目的としているのなら、
主体的に動き出せる環境づくりまでカバーしないと、目的は達成されないのです。
連携と言って放置する事は大変安易で、
むしろ、誰がどこを担うのか?という他のセクションと一緒に
プロジェクトを組むと言う抜本的な取り組みが必要ではないかとも
思うんです。




いろんな立場の委員さんのお話をお伺い、
若輩ながら出席させていただく事で、大変学び深い機会を頂きました。
改めて、目的に対してどうそこに到達するのか?と言う視点は大切。
そして、私自身は、しっかりと執着したいなあと思うのです。

まぁしかし、審議会の場で、
「コミュニティビジネスを見据えて」なんていうもんだから、
きっとこれまでの審議会からすると異色も異色だったろうと思うんです。
しかしながら、お呼び頂いている以上、しっかりとお役に立てるように今後も頑張ります!

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