先日のOKa-Bizチャレンジセミナー。
NEET株式会社の仕掛け人・若新くんにお越しいただきました!

新たな時代にさしかかっている中で、それをどう切り開くのか?
そして、企業は、どう生き残るのか?どう転換するのか?
社会のシフトと、そして企業のダイバーシティ経営に関するお話でした。
本当にかなり興味深い内容。

そして、私自身の事でもあり、また、私のテーマとかなり近いなぁと。
大変大変共感をし、また興味深かったのです。
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時代が変わる「働く意味の転換」


従来、豊かになろうという共通した目標は、現代においては達成されてしまい、失われている。
そして、共通目標達成のために、必要とされていた徹底した管理教育。
現代においては、他を真似しても劣化版にしかならない、良くならないという現状。

良く言われる事、
高度成長の従来の日本と、成長してしまった現在の日本。
個々の価値観が変化をし、
お金や地位ではなくて、モチベーションを保つ理由がそれぞれにある。
そういう大前提に立って、では、今何が必要なのか?

そんな社会で大切なポイントは2つ。
1.お互いのズレ、違いから学ぶ
2.弱さを補い、強さをつなぎ合わせる


そして、そのために、
分からない人同士で関係し合う事が大切。
皆が均一になる、または決まったゴールに向かうという
これまでの手法=先生では解決されない。


この社会の価値観が変わってきたというお話は、まさに、私の事。
手前味噌ですが、地域ではある程度の大学を出て、
そして、お祭りに就職し、その後、NPO、起業。
周りの大人から見たら「?」です。
大手メーカーの人事の方から、直接お誘いを頂いた事もあります。
でも、その事すら、母が「あの時はそうすれば良いのにって強く思ったわ」って、
想い出を語ってくれるまで、すっかりと忘れているほど。
それは、私にはどうでも良い事なのです。


社会の常識「そうあるべきだ」を壊す


価値観が多様になる中で、
社会の共通の課題意識として、「日本の働き方は古い」。
新しい働き方が必要だと言われている。
一方で、いっこうに変わらない現実社会。

そこで、若新くんは、
「そうあるべきだ」を壊すことが必要だと。

例えば、
・会社は、9時までに出社するものだ。
・会社は、オフィスがものだ。
・スーツを着る、または制服があるものだ。
・上司はいるものだ。上司には従うものだ。
・規則はあるものだ。
・・・・みたいな。


9時に出社できなくても、能力の高い人間はいる。
オフィスがなくてもノマドウォーカーでも、ちゃんと稼いでいる人はいる。
・・・

場所や時間に縛られなくたって、
これまでのルールに則れなくたって、
高い能力があるのなら、活かす方法を考えた方がいい。
そして、少しずつだか、そんな人が出て、増えてきている。

まさにこの「あるべきだ」「そういうものだ」という常識が、枠組みが、
価値観が変化をしている現代では、そもそも窮屈だと感じる人間がいて、
そして、社会からはじき出されてしまう人も出てきている。


そしてこれもまた、まさに、私の事。
たまたま、私は救ってくれるところがありました。
たまたま、私は自分で起業と言う道を選びました。
でもそうじゃなかったら、枠にはまれない、適応できない人間として、
社会からはじき出されていたかもしれない。


「イノベーションは窓際から起きる」


そんな中で仕掛けられたNEET株式会社。

価値観の変化を最先端に表しているのが、
2.3%いると言われているNEETではないかと言う仮説。

まさに、not emproy=雇用されない、
そして、not traning=トレーニングされない、トレーニングによって均一化されない
そんな生き方を尊重し、均一化されないことで強みを出す会社。
そして、雇用されない生き方として、経営者になるという選択肢。

多様な生き方、働き方を尊重する。
まさにダイバーシティ経営のあり方だと思うんです。

そして、
この生き方を求めている人って、NEETだけじゃないと、私は思うんです。
例えば、子持ちの女性。
能力は高い。
でも、子どもとの時間も大切にしたい。
現代の社会においては、働くか、子育てするかのどちらかしか選べません。

でも、私自身は、どっちもとりたいのです。
保育園で子どもの行事があれば、出ます。
呼び出されれば迎えに行きます。
病気で保育園にいけない時は、
病児保育に預けず、子どものそばにいてやりたい。
そして、私はそう働いてきました。
また、一緒にプロジェクトをしてくれているスタッフの皆さんも同様です。
彼女たちは、もっとストイック。
保育園に預けずに、しかし、働けるなら働きたいと言ってくれます。
能力は十分。
一緒に働く私からすれば、働き方なんてむしろどうでも良くて、
それだけで十分です。
事務所はありません。だから、それぞれが自宅作業。
でも、彼女たちと働いて、全く全く問題ありません。


既存社会の枠組みに当てはめようとする事が後退している


OKa-Bizにも、NEET株式会社の東海メンバーがお越しいただいています。
NEET株式会社の皆さんと、あるセクターの方とのセッティングをした際のこと。
突然、その方から言われた一言。
「NEET株式会社はNEET支援をするんじゃないんですか?」
「なんで支援しないんですか?志が低くないですか?」

しかし、まさに、
「NEET支援=NEETを会社に戻そう」という発想がそもそも違うと言う話。
枠組みに入れない彼らを、既存の枠組みにはめるのではなく、
彼らの個性、特性をいかにフルに発揮できる社会に変わって行くのか?
それぞれの会社が、柔軟に変化をし、多様な人を受け入れられるように
変化して行けるのか?
そのための新たな会社の形を作ろうと言うのがNEET株式会社。

すると、
NEET株式会社にしかできないんじゃないか?と仕事の依頼が来る。
つまり均一してしまっては意味がないのです。
彼らは彼ららしく、それぞれの個性を活かしたまま、
特性を持ったままがいいのです。

まさに、
「self-actualization(和訳:「自己実現」」。




このセミナーを終えてみて、
どんな打ち出しで、どんな強みで、どう突破して行くのか?
その辺りが落としどころかなあなんて当初は思っていたんです。
でも、実際には、これから、組織は企業は、どう人を活かして行くのか?
まさに今課題とされている多様な人材をどう活かして行くのかという
ダイバーシティ経営の話。

これって、限りある資源の中で成果を生み出さなくてはならない
地方中小企業にとっては、まさに生き残り策。とってもとっても大切な事。
そして、
スタッフ、社員の個性が生きる事で、結局、そこにしかない価値が生まれる。

本当にとってもとっても興味深いお話。
あっという間の2時間で、この議論、続きがまた聞きたいですね〜!!

wakashin