本日の朝日新聞の記事。
「ベビーカーたたまず乗車OK 電車・バス、国がルール化 マークも公表」
> http://t.asahi.com/ebou
国土交通省は26日、電車やバスの車内ではベビーカーをたたまなくてもよいとする共通ルールを決めた。
・・・省略・・・
座長の秋山哲男・日本福祉のまちづくり学会会長は「子育てを社会全体で見守ることが大切。保護者の社会参加につながってほしい」と話した。



日本は赤ちゃんにきびしい国か?


思い出すのは今年1月の境治さんの約160万「いいね!」のハフィントンポストの記事。
「赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。」
http://www.huffingtonpost.jp/osamu-sakai/baby-japan_b_4648685.html

そして、それを補足をしているBOLGOSの記事。
> http://blogos.com/article/78920/

なぜ日本が赤ちゃんにきびしい国だと感じるのか?
アメリカでは子育てしやすかった。あちこちで声をかけられた。乗り物でベビーカーを見るとすかさず数名が寄ってきて手伝ってくれた。同様の話を、英国で暮らした経験のある人、イタリアで子育てした人からも聞いた。総合すると、欧米ではとにかく手伝ってくれるようだ。その際に母親の態度を問う、なんてことではない。子育てに対する社会の姿勢が違う、ということのようだ。(補足のBOLGOSより)


何でそうなったのか?
だが日本の高度成長社会は父親を会社漬けにしてきた。家庭をかえりみないのがむしろ男の誇りだと誤解した。また、かえりみたくても会社の空気が父親たちを子育てから引き離した。
・・・省略・・・
子育てを母親だけに押し付けてはいけない。そして少子化の原因のほとんどがそこにあるとぼくは思う。
(「赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。」より)


この時ぼくは、子育てパパの自負心を木っ端みじんに打ちのめされながら、何か大きなことを知ったのだと思う。赤ん坊は泣きやまない時には泣きやまないのだ。理屈ではない。理論的な話ではない。何かでスイッチが入ると、もう回路をつなぎなおせない。そんなことがよくあるのだ。
・・・略・・・
母親だから赤ん坊を泣きやませることができる、ということはない。赤ん坊が泣きやまず、途方に暮れることは母親だってしゅっちゅうある。そういうことだ。
・・・略・・・
ギャップは、ここにあるのだと思う。「赤ん坊が泣きやまないことは普通にある」。そのことを知っているか、知らないか。体験したか、してないか。誰かに教わったか、教わってないか。・・・体験してないと「母親なら赤ん坊を泣きやませろよ、それが母親の責任だろう」と考えてしまうのだろう。

このギャップは、埋めようがあるのだろうか。子育てに対する世の中の”空気”をもっと柔らかで温かくしていった方がいい、とぼくは思うのだが。(補足のBLOGOSより)



赤ちゃんに優しい国になるためには?


「子育てを社会全体で見守ることが大切」
そんな言葉は良く聞きますが、
しかしながら、「赤ちゃんにきびしい」のも現実。
ではどうしたら良いのか?
境治さんがおっしゃるように、男性も女性も関係なく、
育児に参画をし、そして赤ちゃんと言うものを理解することで、
多少はそれに対して理解をする人が増えるのではないかと、私も共感します。


女性が働きやすい社会作りに違和感


厚生労働省が、「若者の意識を探る」と題して、2013年度の厚生労働白書を出している。
 > http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/13/
(第4節1ー2)
働くことに関する
最近の若者の意識は、経済的な側面よりも、自分自身が「楽しく」生活できるかどうかと
いう点を重視していることが分かる。

目的



よく、最近女性の社会参画というと、女性が働きやすい職場作り、とか、
女性が働きやすい社会作りとか言いますが、
私はちょっと違うと思うんです。

あえて、女性を、子育てしている女性を、区別しないでほしい。

だって、皆が、楽しく生活できるような働き方を望んでいる時代です。

男性が働きやすいということは、子育てしている女性も働きやすいと言う事。
男性が働きやすいと言う事は、介護をしている女性も働きやすいと言う事。
男性が働きやすいと言う事は、男性も育児参加が出来ると言う事。
男性が働きやすいと言う事は、男性も介護の主体となれると言う事。


最近、女性が働きやすいために、女性がイキイキ働けるためになんて、
公の会議であったり、ヒアリングであったりを受けますが、
私は、やっぱり、女性が働きやすい社会を目指すのではなく、
男性も働きやすい社会を目指すべきだと思うんですよね。
そうすると、誰しもが働きやすい社会になる。

子育てへの理解、女性の社会参画、そして男性の家庭参画、
グッといろんな事が進むはずだろうと。


誰でも



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