NHK経営委員で埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏の「女は家で育児が合理的」とした産經新聞、年頭のコラム記事。
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波紋を読んでいるようですねー。

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※ 朝日新聞デジタルより

コラムの背景に何があるのか?


自身は埼玉大で教えながら1男1女を育てた。「こけつまろびつの中で子育てがどれだけ大変でかつ重要なものかを学びとった」と、取材に対して述べた。(朝日新聞記事より)


彼女は67歳。
現在名誉教授に登り詰め、そして安倍総理にも近いほど力を持っている方。
まさに女性としては、「社会の中で活躍している、成功している」と位置づけられる方でしょう。
子育てされたのは、40年近くも前の話。
当時、子育てしながら、働き、現在の地位を獲得するためには、
かなりの周りの圧力や批判、その中でのかなりの努力、
そしていろんな物を犠牲にされてきたんだろうと察します。
そうだったとすると、
彼女にとって、それが苦しかったのか?
子育てに失敗されたとか、苦い想い出があるのか?
同じ想いをしてほしくないと思うほどの経験だったのか?
彼女がもう一度人生をやり直すなら、
子育てと仕事、かけ間違いたくないと思っていることがあるのか?

彼女がこう書いたからには、
実体験から感じられていることがあるんではなかろうかと思うんです。


少子化問題解決のカギは人である


少子化問題に対して意見を言う委員、
彼女だって、もう67歳。

子育てをし、働き、地位を築いてきた彼女たちの存在に、今の私たちがある。
功労者だと、私は尊敬をします。

ただ、政策を考える人の人選を見て、いつも思うんです。

彼女たちは当事者ではない。

彼女たちは、約40年前の当事者であって、
今は当事者ではありません。
今の20代、30代、40代、
子育てしている人の状況、考え方、気持ちが十分理解をできて、
共感して政策を作れるのか?
彼女たちが子育てをした時代とは、
大きく環境も、考え方も、状況も、何もかもが違ってきている。

そんな当事者からかけ離れた人たちが政策を作っている時点で、
既に、課題解決には至らないんじゃないかって。
作る前に、結果は明白なんですよね。